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ヴィパッサナー瞑想と四無量心

仏教用語解説|四無量心


ヴィパッサナー瞑想をはじめたばかりのわたしへ

おぼえて欲しい仏教用語があります。
それは四無量心。
四つの限りなく増大させていくべき心の姿勢です。

その四つとは慈悲喜捨
ひとつずつ解説していきます。


慈とはいつくしみ。
自分を大切に思うように、他者を大切に思う心。
まずは自分を大切に思う心が基礎になります。


悲とは悲しむ心。
自分の苦痛を感じるように。他者の苦痛を共感的に理解すること。
まずは自分の苦痛を理解し、他者を慈しむ心が基礎になります。


喜とは、よろこぶ心。
自分の幸せを喜ぶように、他者の幸せを共感的に理解すること。
まずは自分の幸せを理解し、他者を慈しむ心が基礎になります。


捨とは、自分へのこだわりをすてること。
自分へのこだわりをすて、他者を純粋に大切に思い、喜び悲しみに共感すること。
慈悲喜の三つの心を、無限に広げるカギとなる心です。

ヴィパッサナー瞑想によって自分を観察する力が高まることで、自分に対する理解は進みます。
自分を理解する力を自分のためだけに使うこともできますし、他者に対して使うこともできます。

ヴィパッサナー瞑想で得た理解力を他者のために使うとき役に立つのが四無量心という心の姿勢です。
ぜひおぼえていてください。

今の私より

 

怒りの拡大を止める秘訣。情感モードから質感モードへの切り替え

 

ヴィパッサナー瞑想、2年目のわたしへ

あなたはヴィパッサナー瞑想をはじめてから以前より怒りを感じることが多くなりましたね。

特に今まで押さえつけていた過去の激しい怒り、見て見ぬふりしていた怒りに気づき苦しんでいます。

こんなに苦しいのなら…
ヴィパッサナー瞑想などいらぬ!
と冥府魔道を突き進む決心もついたことでしょう。

しかし、ちょっと待ってほしい。
あなたにはまだできることがあります。
それは情感モードから質感モードへ切り替えるトレーニングです。

あなたが感じているものは二つに分けることができます。
物質である肉体が直接感じた質感。
例えば、目で感じた色、耳で感じた音など。
もう一つは、自分で加工して作った情感。
感じたものの好き嫌いをジャッジして作り出した怒りや欲望のイメージです。

あなたが怒りを感じて苦痛を強めているのは、情感にフォーカスした情感モードにはまっているためです。
情感モードから質感モードへ切り替える力を高めることであなたの過去につながる苦しみは和らぐでしょう。

試してほしいことがあります。
A6サイズのメモ用紙に怒りを感じた人の名前を書きながら、その人の行動を思い浮かべてください。
「ちくしょう、安田ふざけやがって」「ちくしょう、島田ふざけやがって」と思いつく限りテンポよく書き出していきましょう。

3分ほどでメモはいっぱいになり、いい感じに怒りが高まってくることでしょう。

そして、そのメモを破ります。
半分に破り、重ねてさらに半分に破り…
できる限り細かく破っていきましょう。

破くとき、指先の触覚にフォーカスしてください。指先に触れる紙の質感、力を入れて破くときに生まれる質感の変化。
指先に集中してできるだけ細かく破ってください。

このトレーニングを繰り返すことで、あなたは記憶によって不快な感情を生み出し、情感モードで苦しむたびに、指先へ意識を向けて質感モードに切り替えることができるようになります。

情感モードから質感モードへのスムーズな切り替えによって苦痛の拡大を止め、苦痛が消えていくところを観察できるようになります。

情感モードから質感モードへ切り替える力を高める。
これは必ずあなたの役に立ちます。
あなたにできることはまだまだあります。

 

正しくない姿勢をやめていくヴィパッサナー瞑想

ヴィパッサナー実践、2年目のわたし瞑想へ

ヴィパッサナー瞑想の実践で、あなたは自分の身体の感覚に敏感になり、気づきが増えてきます。そして、それらの気づきがあなたにストレスを感じる原因になります

例えば立っている時
・左脚にのりすぎている
・右の股関節が内側にねじれている
・骨盤が右を向いている
など、左右のアンバランスに気づきストレスを感じていらつき、じっとしていられなくなります。

そして、あなたはストレスから逃げようと頻繁に姿勢を変えることになり、その結果、あなたの姿勢が整ってきます。

感じる力があったことで、ストレスを感じるようになり、ストレスある姿勢から逃げることで結果的に整う

正しい姿勢を求めるのではなく、
正しくない姿勢をやめていくことで姿勢が整う過程はあなたに強いストレスを与えます。

しかし、正解を求めるのではなく、不正解を思い切ってやる作業をあなたは恐れる時が来ます、必ず。

そのままヴィ・パッサナー瞑想を続けてください。

2024年の私より

 

もしも「自分は悟った」と気づいたら?

昨日のわたしへ

あなたはインターネット上で
「『自分は悟った』と発信している人、かなり多いなぁ…」と気づきましたね。

確かにかなりの数の人がブログやSNSで自分の悟りの境地や悟り体験を発信してまいります。

もしかしたらあなたも「自分は悟った」と気づく日が来るかもしれない。

その時は漫画『ドラゴンボール』を思い出しましょう。 ドラゴンボールの中では
主人公のサイヤ人が、サイヤ人を超えたサイヤ人である「スーパーサイヤ人」に覚醒します
。をあたり前の状態にすることで「スーパーサイヤ人を越えたスーパーサイヤ人」にバージョンアップします。

あなたが「自分は悟った」と気づいたときは、悟った自分でいることをあたりまえの状態にすることで、悟った自分を乗り越えていきましょう。

そのような出来事がありましたら、「自分は悟った」という気づきが尽きない間違いでもありましたが、あなたは成長し続けることができるでしょう。

あなたが幸せを感じるために必要なのは「悟った」というゴールではなく、変化の中で成長し続けていると実感しています。

「自分は悟った」と気づいても、誰にも言わず成長し続けましょう。

今日のわたしより

 

ヴィパッサナー瞑想の実践で気づく期待と現実

ヴィパッサナー瞑想
これからはじめるわたしへ

あなたは、「今よりもっとましな人間になりたい」「人格のレベルを上げてより良い人生を生きたい」と考え、ヴィパッサナー瞑想に取り組もうと考えているかもしれません。

残念ながら、あなたの瞑想に対する期待は実現しません。

あなたはヴィパッサナー瞑想の実践を通して自分が思っている以上に怒りっぽく、人格レベルが低い人間であることに気づくようになります。

その気づきはあなたを大変苦しめることになります。
そして、その苦痛を乗り越えてあなたは一気に高い人格レベルに上がる……ということは起こりません。

あなたは自分の怒りっぽさに気づくようになり、あなたが軽蔑している怒りっぽい人たちの気持ちが少し理解できるようになります。
さらに、あなたと同じように自分の怒りを隠している人のちょっとした攻撃的な言動に気づくようになります。

つまり、あなたは少しだけ自分と周囲を正しく観察できるようになります。
それだけです。

それはあなたが望み期待していた魅力的な変化ではありません。
しかし、あなたはその変化を気に入るでしょう。

あなたが自分の変化に気づくのは、ヴィパッサナー瞑想をはじめて10か月ほどしたころです。

2023年のわたしより

 

歩行瞑想中は視線を意識せず、足裏に注意深く集中

ヴィパッサナー瞑想、1年目のわたしへ

もしかするとあなたは今、
歩行瞑想中の視線の置き所で悩んでいるかもしれません。

たしかに、
ある人は「前方の一点に集中」と言い、ある人は「3m先の床に落とす」と言っています。

しかし、
視線の置き所を考える必要はありません。
身体の感覚、足裏の感覚に集中しましょう。

なぜなら、
身体、足裏の感覚に集中が高まってくると、自然に視線は落ち、一定の状態で落ち着くからです。

重要なことは、
足裏の感覚に集中することです。足裏と床が作りだす足跡が生まれては消えていく様子を注意深く観察しましょう。


歩行瞑想中は視線について考え、意識を向ける必要はありません。

視線は身体の感覚に集中した結果、しかるべきところに落ち着きます。

集中が高まることが原因で、視線が定まることは結果です。

歩行瞑想を行いながら、原因と結果に正しく気づいていきましょう。


2023年のわたしより

追伸
身体の感覚に集中できたとき、視線は3m程先の床に向き、

視界の手前側に踏み出した足の先がチラチラと見えるくらいになります。
しかし、床にピントがあっているわけではありません。
もし、床にピントをあわせようとしたら、その瞬間、身体への集中が乱れます。

 

ヴィパッサナー瞑想とは?「瞑想」という言葉が指し示すもの

これからヴィパッサナー瞑想をはじめるわたしへ。

「瞑想」とは言葉です。その言葉が指し示しているモノゴトを理解しましょう。

今、多くの人が「瞑想」と言う言葉を使ってさまざまなモノゴトを指し示しています。
例えば、
・瞑想とは思考を止めること
・瞑想とは、自分が期待することを自由に思い描くこと
・瞑想とは、非日常的な意識状態で特別な存在からメッセージを受け取ること

ヴィパッサナー瞑想」とは言葉です。その言葉が指し示すモノゴトを理解しながら、瞑想を実践していきましょう。

ヴィパッサナー瞑想とは、自身の内面に集中し、内面で起こる変化を観察する瞑想です。
自分の外側の世界に意識を向けるものではありません。
ろうそくの炎、特定の文字・記号など外側の世界へ意識を集中させる瞑想ではありません。

足裏が床に触れたとき、内面に生まれる感覚、流れる息に肌が触れたとき、内面に生まれれる感覚に集中しヴィパッサナー瞑想を行いましょう。

「瞑想」という言葉に対する身勝手なイメージを捨ててヴィパッサナー瞑想を理解し実践していきましょう。

2024年の私より