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怒りの拡大を止める秘訣。情感モードから質感モードへの切り替え

 

ヴィパッサナー瞑想、2年目のわたしへ

あなたはヴィパッサナー瞑想をはじめてから以前より怒りを感じることが多くなりましたね。

特に今まで押さえつけていた過去の激しい怒り、見て見ぬふりしていた怒りに気づき苦しんでいます。

こんなに苦しいのなら…
ヴィパッサナー瞑想などいらぬ!
と冥府魔道を突き進む決心もついたことでしょう。

しかし、ちょっと待ってほしい。
あなたにはまだできることがあります。
それは情感モードから質感モードへ切り替えるトレーニングです。

あなたが感じているものは二つに分けることができます。
物質である肉体が直接感じた質感。
例えば、目で感じた色、耳で感じた音など。
もう一つは、自分で加工して作った情感。
感じたものの好き嫌いをジャッジして作り出した怒りや欲望のイメージです。

あなたが怒りを感じて苦痛を強めているのは、情感にフォーカスした情感モードにはまっているためです。
情感モードから質感モードへ切り替える力を高めることであなたの過去につながる苦しみは和らぐでしょう。

試してほしいことがあります。
A6サイズのメモ用紙に怒りを感じた人の名前を書きながら、その人の行動を思い浮かべてください。
「ちくしょう、安田ふざけやがって」「ちくしょう、島田ふざけやがって」と思いつく限りテンポよく書き出していきましょう。

3分ほどでメモはいっぱいになり、いい感じに怒りが高まってくることでしょう。

そして、そのメモを破ります。
半分に破り、重ねてさらに半分に破り…
できる限り細かく破っていきましょう。

破くとき、指先の触覚にフォーカスしてください。指先に触れる紙の質感、力を入れて破くときに生まれる質感の変化。
指先に集中してできるだけ細かく破ってください。

このトレーニングを繰り返すことで、あなたは記憶によって不快な感情を生み出し、情感モードで苦しむたびに、指先へ意識を向けて質感モードに切り替えることができるようになります。

情感モードから質感モードへのスムーズな切り替えによって苦痛の拡大を止め、苦痛が消えていくところを観察できるようになります。

情感モードから質感モードへ切り替える力を高める。
これは必ずあなたの役に立ちます。
あなたにできることはまだまだあります。