瞑想2年目のわたしへ
あなたは今、
思っていた以上に怒りっぽい自分にがっかりしていると思います。
そして、
いままで怒りを感じにくかったのは欲望と信念のせいだと気づきました。
常に冷静で知的な人間に見られたいという欲望。
怒りを態度や行動に表す人間は愚かで醜いという信念。
これらの欲望と信念のせいで、自分自身が怒りを感じることを忌み嫌い、軽蔑していました。
そして今、
瞑想を続けていくうちにそれらの欲望と信念が薄らいできています。
薄らいできたことで怒りを感じる自分を理解し、受け入れつつあります。
しかし、
この状態は非常に危険です。
あなたを押さえていた欲望と信念が薄らいで行くことで、あなたが怒りを表に表す危険性が高まっています。
怒りは毒です。毒を外に出すことは他者を害する行為であり、暴力です。
非暴力(アヒンサー)に反する行為であり、強く戒めなくてはなりません。
たしかに、
瞑想によって怒りっぽくなり、その怒りを表現することで「生きづらさが消えた」「ありのままの自分を認められるようになった」と言う瞑想実践者はいます。
ある瞑想実践者はこういいました。
瞑想をはじめてから「怒りっぽくなった」と家族に言われる。でも、いままでは自分を抑えるタイプだったから、ありのままの自分を素直に表に出せるようになったので良かった。
彼は家族を害しています。
別の瞑想実践者はこういいました。
瞑想をはじめて怒りっぽくなった気がする。でも感情に蓋をしないで、さっと取り出して終わりにするようになれてよかった。
被害者は子供たちだけどね(笑)
彼女は子供を害しています。
あなたは感情のコントロールが効かない両親に育てられたため家族、身近な人に怒りをぶつける人間を憎み、軽蔑しています。
その憎しみ、軽蔑があなたの強い欲望と信念を生み出しました。
その欲望と信念があなたの行動を縛り、感情を抑えました。
その信念はあなたを苦しめましたが、あなたを社会に適応させました。
その欲望、信念が薄れることであなたは怒りを表に出し、他者を害する危険性が高まっています。
瞑想2年目のあなたは今、
非常に苦しく危険な状態にあります。
怒りは毒。毒を外に出すことは他者を害する行為であり、暴力である。
そう自分を強く戒めつつ、瞑想を続けてください。
2023年のわたしより